「江川蘭子」(江戸川乱歩・横溝正史・他)
豪華絢爛!昭和初期の大物探偵作家・夢の共演 「江川蘭子」(江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・ 大下宇陀児・夢野久作・森下雨村)(「合作探偵小説コレクション①」) 春陽堂書店 「江川蘭子(第一回)」(江戸川乱歩)(「江戸川乱...
豪華絢爛!昭和初期の大物探偵作家・夢の共演 「江川蘭子」(江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・ 大下宇陀児・夢野久作・森下雨村)(「合作探偵小説コレクション①」) 春陽堂書店 「江川蘭子(第一回)」(江戸川乱歩)(「江戸川乱...
清く正しい出版社・ポプラ社らしからぬ一冊 「百年文庫032 黒」ポプラ社 「牧師の黒のベール ホーソーン」司祭フーパーはある日、黒いベールで顔を覆って説教壇に立つ。村は騒然となり、非難と噂が飛び交う。教会の代表者たちや、...
百花繚乱の相を呈していた、大正期の日本文学 「日本文学100年の名作 第2巻 幸福の持参者」新潮文庫 「島守 中勘助」明治四十四年九月二十三日、ひどい吹きぶりのなかを島へわたった。これから「私」の住居となる家は、ほん...
これこそ「乙女の本棚」の真骨頂 「死後の恋」(夢野久作) (絵:ホノジロトヲジ)立東舎 やはり出ましたか。 「乙女の本棚」シリーズに 「瓶詰地獄」が取り上げられたとき、 もし再び夢野作品が登場するとすれば、 間違いなく「...
アブノーマルな世界が展開すると思いきや 「悪魔祈禱書」(夢野久作) (「書物愛 日本篇」紀田順一郎編) 創元ライブラリ 土砂降りの日、古書店店主は店内のたった一人の客に、最近万引きされた古書のことを話しかける。一見普通...
ビールののどごしのようにすっきりさわやかな作品 「ビール会社征伐」(夢野久作)青空文庫 経営難に陥っている 九州日報社の社員たちは、 給料が滞り 大好きなビールも飲めず あえいでいた。 一計を案じた社員たちは、 社内にテ...
問題はどちらがより「黒い」かということ 「けむりを吐かぬ煙突」(夢野久作) (「百年文庫032 黒」)ポプラ社 「私」は原稿を書き上げ次第、雑誌社に送るつもりである。そしてその後に姿をくらます算段をする。その原稿には、事...
コアなファンを持つ作家、夢野久作 「死後の恋」(夢野久作)(「瓶詰の地獄」)角川文庫 美しい少年兵の戦友リヤトニコフは二、三十粒もの宝石を「私」に見せ、自分が貴族の出身であることを話し始めた。宝石は、彼の血筋を証明するた...
やはり子どもには薦められない 「瓶詰地獄」(原作:夢野久作 漫画:丸尾末広) エンターブレイン 拝呈 時下益々御清栄、奉慶賀候。陳者、予てより御通達の、潮流研究用と覚しき、赤封蝋附きの麦酒瓶、拾得次第届告仕る様、島民一般...
私なりの結論は「文学のデコレーション」 「瓶詰地獄」(夢野久作) (絵:ホノジロトヲジ)立東舎 前回、 本作「瓶詰地獄」を取り上げて、 「この作品は子どもには 薦められません。」と書きました。 それが…、 薦めたくなる...